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ふたなりな・・・

 更新できてないので、以前にもアップした気もしますが倉で眠っていた没作品の冒頭でも貼っておきます。
 以前、参加したフタナリ企画物で書き進めていた品なのですが、もう一品の方が良いとの判断で倉入りした経緯があるものです。
 ウチでのフタナリ需要は、あるのか不明なので埃を被っておりました。
 ところで少女&フタナリの場合は、百合需要を満たせるのか興味深いところでもあります(苦笑)。

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『双性牢烙(そうせいろうらく)』

【1】

 深紅の絨毯のひき詰められた広々とした室内、そこは鳳星学院の運営を司る執行部本部にある生徒会長執務室。
 壁一面を使用した大きな窓からは学院の広大な敷地内が見渡せる。その窓の前に置かれたオーク材の執務机に、生徒会長である猩々緋 令華(ほうじょうひ れいか)の姿があった。
 女性にしては長身でスラリとしたモデル体形、美しい艶に彩られた長い黒髪と切れ長の瞳が印象的な美少女だ。背後から差し込む夕陽を浴びて、その怜悧な美貌は神々しくすら見えた。
 報告書のファイルに目を通していた令華は、入り口の向こうで騒ぎが起こっているのに気が付く。徐々に近づいてくる靴音の荒々しさから、その原因となった人物の様子が容易に想像できた。
 クスリと意地の悪い笑みを浮かべると、ファイルを閉じてデスクの上に置いた。
 それと同時に執務室の扉が荒々しく開け放たれ、生徒会役員たちの制止を振り切った、ひとりの少女が姿を現した。
 小柄な身体に鳳星女学園の制服である濃紺のブレザーをまとい、身に着けているリボンの色から一年生だとわかる。
 腰までありそうな長髪をポニーテルにまとめ、キッと令華を睨みつけるア-モンド型の目には意思の強そうな光を宿している。吊り上がりぎみの柳眉が、少女の勝気そうな印象をより強めていた。
 芸術的な美しさを感じさせる令華とは対照的な、野性的な美しさを感じさせる美少女である。

「入室の際は、ノックをするのが礼儀ですわよ、鐵 火憐(くろがね かれん)さん」
「あぁ、そうね。次から気を付けるわよ。それより、アタシが何しに来たかわかってるわよねぇ」

 火憐と呼ばれた少女は怒り心頭といった様子で。執務机の前までくると令華を見下ろす。

「さぁ、なんのことかしら」
「このぉッ」

 火憐と呼ばれた少女は、トボけてみせる令華に激昂する。バンと激しい音を立てて執務机に手をつく。
 慌てて止めに入ろうとする生徒会役員たちを令華は手で静止すると、しばらく席を外すように指示をだした。
 心配そうにする全員が部屋を出ていくのを確認すると、ようやく令華は口をひらいた。

「冗談よ、新郷 響(そんざと ひびき)さんの件でよいかしら?」
「響が連れていかれたのは、やっぱり貴女の差し金なのね」

 幼馴染で親友である響が授業中に生徒会に呼び出されたまま帰ってこないとクラスメートに教えられ、すぐさま怒鳴りこんできた火憐であった。

「アタシに負けたのがそんなに気に入らないの? 響になにかしたら許さないんだからッ!!」

 火憐の啖呵に令華の眉がピクリと反応する。だがそれも一瞬で、口元には再び冷笑が浮かぶ。

「ちょっと調べものに協力して頂いてるだけよ」

 怒りで肩を震わせて今にも殴り掛からんばかりの火憐と余裕の笑みを浮かべる令華。
 ふたりの少女の確執は3カ月前――鐵 火憐がこの鳳星女学園へと転校してきた時から始まっていた。



 鳳星学園は、戦後の混乱期に裸一貫から製造業を始め、今では赤ちゃんのオムツから軍艦まで扱う巨大企業体、猩々緋グループを作り上げた人物が創設した学園だ。
 猩々緋グループからの多大な支援によって設備は充実しており、街から離れた郊外に広大な敷地を擁している。最新最高の教育と静かな環境で学園生活を過ごせるのもあり裕福層の女子が多いのが特徴だ。
 また、帝王学を学んだ将来の創業者を育成するという設立当初からの方針により、学内の運営の大半を生徒たち主導で行われていた。結果、それを統括する生徒会は強い権力を持っていた。
 そんな学園に、二学期も始まった9月下旬にふたりの女生徒、火憐と響が高等部へと転校してきたのだ。
 裕福層の生徒が多い学園とはいえ、それでもガラの悪い生徒はいる。勝気な性格の火憐は、そんな連中とすぐにトラブルを起こしていた。
 その大半が気の弱い響を守ろうとしての行為であったのだが、すぐに手を出してしまう火憐にも問題があった。
 次第にエスカレートしていく嫌がらせを、持ち前の空手で強引にねじ伏せていった。
 響の祖父が開く道場は実戦的な空手を教えることで県下で有名で、多くの警察や軍関係者が子弟として通っているほどであった。
 そこで火憐は幼少の頃から鍛えられてきたというのだから、その実力も伺える。
 だが、ことが大事になると流石に生徒会も動き出した。騒動の鎮圧に風紀委員を引き連れた令華であったが、ちょっとした行き違いにより火憐と対峙することとなった。
 学業だけでなくスポーツ、武道でも負けを知らぬ令華であった。だが、観衆の目の前でアッサリと火憐に負けてしまったのだった。

――それから令華様は変わられてしまった……

 令華の腹心である生徒会役員たちはそう感じていた。
 猩々緋の血族として幼少の頃より人より優秀であることを求められ続けた。それに常に応えてきた令華にとって、同性で年下の火憐に負けた事は受け入れがたい事であった。
 それでも負けた事実は変わらず、受け入れようと努力していた。だが、偶然目にした火憐に関する個人資料をみてしまい、それも出来なくなってしまった。
 それ以来、一般生徒に見せる優しい笑みの下で、ドロドロとした昏い感情が渦巻き、次第に大きくなっていたのだった。



 睨み合い、火花を散らすふたりの少女。先に目を外したのは令華であった。

「ふッ、ちょうど良かったわ。ちょっと見てもらいたいものがあるの」
「はぁ、なによ?」

 無造作に火憐の手元に置かれた茶色い封筒、その中身は数枚の写真であった。

「昨日、私の元に届いたものよ。なかなか興味深いものが写っているわ」
「なにを一体……えッ、これって……」

 写真に映っているのは火憐の姿だった。寮の私室を盗撮したものらしく、ちょうど部屋に設えられたシャワーを使用するところだった。
 制服を脱いで、あられもない下着姿になる火憐がシャワー室に入り、濡れた身体で出てくるまでの様子が写っている。

「こ、これを誰がッ!?」
「問題はそこではないわ。ほら、この写真なんてシッカリ写ってるわよね、とても不思議なものがね」

 令華の細く綺麗な指が、一枚の写真を指差す。その写真には裸で姿見の前に立つ姿を捉えていた。
 鏡に映るその股間には、あるはずのないものが写っていた。慎ましい柔毛の下でダラリと垂れ下がる器官だ。

「これって、男性の性器……ぺニスよね?」

 そう、胸の膨らみや括れた腰など早熟な女性らしい丸みを帯びた身体つきの火憐。その股間には本来はありえない男根が存在していたのだ。
 その異物感はすさまじく、彼女が可憐な美少女なのがそれを増している。
 問われた火憐は写真を見下ろしたまま動かない。先程までの強気の様子は消え去り、顔からは血の気がひいていた。
 その様子に乾いた笑みを浮かべた令華は、椅子から立ち上がるとゆっくりと背後へと歩んでいった。

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女怪盗モノ・・・

書いてる間の口直しで、ネタのメモ代わりに書いた冒頭試し書きを、記録がてら張り付けておきます。

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 月明かりもない深夜のコンテナ埠頭。
 昼は多くの労働者で賑わう区画も、夜は静まり返り、わずかに聴こえるのは波の音だけだ。
 入り口のゲートは固く閉ざされ、人の気配も感じられない。そんな場所へと一台のバイクがやって来た。
 レーサータイプのマシンから降り立ったのは、漆黒のヘルメットとレーサースーツに身を包んだ人物だ。
 身長は170センチ近いだろう。レザー素材が浮き出させている長身のボディラインから女だとわかる。
 高々と突き出された豊かなバストの膨らみに極限までキュッとしまったウェスト、そこから反った先にある量感あるヒップとムッチリした太ももへと流れるラインのなんと美しいことか。全身から男を惹きつけて止まない妖しい色香を漂わせている。
 それはヘルメットの下から現れた美貌にも言えたことだった。
 ミディアムボブにセットされた栗色の髪を、かき上げて現れたのは強い意思を感じさせる太めの眉と切れ長の目。薄く黄色かかった瞳は爛々と輝き、獲物を狙う黒豹を思わせる。
 その一方でスッと通った鼻筋にピンクのリップをひかれた厚めの唇。そこから覗く白い歯を見ていると思わず吸い付きたくなるほど魅惑的なのだ。
 まるで男を惑わす美を体現したような女がそこにいた。
 女は鉄製のゲートに近づくと軽々と乗り越え、音もなく奥へと進んでいく。その足取りに迷いはなく、的確に物陰を選んで闇と完全に同化していた。
 巨大なコンテナが整然と積まれたコンテナヤードを抜けると巨大なガントリークレーンへと登っていく。
 その間、女は息切れした様子もみせず、高台まで到着すると腹這いになって前方を見据える。
 視線をそのままに右手がレーサースーツのファスナーを下げていく。双乳がつくる深い谷間が現れ、そこから狙撃用のスコープを引き出して覗いた。
 女が見据えていたのは、停泊している貨物船の甲板であった。

(……いたッ)

 女の視界に入ったのは厳つい男たちを従えた恰幅のよい老人。服装から大陸の人間だとわかる。
 そして、老人が話し掛けているのは仲介人らしきバーコード頭の中年男。その後ろに白髪の男が立っている。
 そちらは30、40代だろうか、ひどく痩せ細っていて長い手足は針金のようだ。丸レンズのサングラスで表情が読めないが、病的に白い顔は頬が痩け、眉間に刻まれた深い皺から気難しい性格が伺える。

(……金は……いくらでも……だす……だから……ぜひ……作品を……売って……くれないか……)

 女は視界に入る老人の唇の動きから会話を読み取っていた。
 それが正しいのは老人の背後にいる男たちが、手にしていたケースを開けて宝石や金塊を提示したことでわかる。
 だが、交渉は難航しているようで、老人が次々と報酬を提示しても白髪の男は首を縦には振らない。
 徐々に老人が焦りだす一方で、その後ろで控える男たちは苛立ちはじめていた。
 懐に手を入れて威嚇しようとするのだが、慌てて老人が諌める一幕があった。
 すると男の方から、なにか提案があったようだ。それは奇妙な内容だったらしく、怪訝な表情を浮かべる老人の様子から推測できる。
 すぐに老人が指示だすと、背後で控えていた男たちが慌ただしく動き出す。配下らしい大勢の男たちが、タラップを使って港へと駆け降りてくるのが見えた。

(……え……まさか)

 慌てて甲板へと視線を戻すと、白髪の男がこちらを向いていた。

ーーゾクリッ

 男は、まるで女が見えているかのように、ニタリと不気味に笑っていた。
 まるで悪鬼のような笑みに、女は悪寒を感じてしまう。
 だが、状況を理解すると、その後の行動は早かった。

「ふぅ……今夜は、ここまでのようね」

 船の方から険しい顔した大勢の男たちが駆け寄ってくるのが見える。
 立ち上がった女は不敵に笑って見下ろすと、20メートルはある高さから無造作に飛び降りた。
 頭から自然落下する女の姿が、迫る男たちからも視認できた。予想外のことにギョッとして足を止めてしまっていた。
 だが、空中で女が打ち出したワイヤーが別のクレーンへと打ち込まれると、落下していた動きが変わった。
 振り子のように弧を描き、地面スレスレで上昇を開始する。まるでスパイダーマンのように宙でワイヤーを外した女は、そのままコンテナの向こうへと消えていった。
 サーカスの軽業師のごとき女の動きに、強面の男たちも、しばし唖然してしまう。我にかえって追いかけた時には既に遅く、女の姿はどこにも見当たらなかった。

潜入諜報員モノ(仮)

別の試し書きの冒頭で、比較的、筆が進んでいる品です。
順調に調理できれば、クッコロ系潜入諜報員モノになる予定です。

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 諜報員である太刀川 火多奈(たちかわ かたな)は、わずかに苛立ちを感じていた。
 常に冷静沈着で数々の潜入任務をこなしてきた彼女は、『アイス・エッジ』の異名で敵味方に恐れられた存在だった。
 中性的な顔立ちの美貌は優雅さと凛々しさを感じさせる。彼女と対峙した者は、その冷たい光を宿す切れ長の目で見つめられると恐怖で心まで凍てつくという。
 そんな火多奈に物怖じせずに妖艶な笑みを浮かべる女が目の前にいた。指に挟んだカードをヒラヒラと振って見せているのは医療スタッフである女医のモニタ=グレースだった。
 濡れたような黒髪の中華系アメリカ人で、白衣の下に大胆なカットの真紅のチャイナドレスを身につけていた。

「ねぇ、なんでこんなモノがここにあったのかしら?」

 モニタが手にしているのは、今いる研究施設のマスターキーであった。

(陽愛が苦労して手に入れてくれたというのに失態だわ)

 同じ諜報機関に所属する根子屋 陽愛(ねこや ひな)は、火多奈を先輩と慕いプライベートでも親しくしている娘だった。
 諜報員としてはまだ経験は浅いが、教官として後進の育成をする火多奈からみても将来が楽しみな逸材だった。小動物のように愛くるしい少女は、訓練生の際も予想を上回る行動力をみせて、指導していた火多奈を何度も驚かしていた。
 今回の任務もすでに1年前から潜入している陽愛からの増員要請に応えたものだった。

『火多奈さん、お帰りなさいッ』

 任務から帰還すると、陽愛は栗髪をなびかせて勢いよく抱きつくと、クリクリと愛くるしい瞳を潤ませる出迎えてくれた。その存在に任務で凍てついた心を解かしてもらっていた。
 そんな少女の姿を思い出すだけで、今もさざ波のように生じていた苛立ちが綺麗に霧散していた。

(幸い人気のない機材置き場、周囲の監視装置は沈黙させてある)

 素早く状況を整理していく。そして、最善策を導きだすと迷わず行動に移す。
冷徹な諜報員は静かな殺意を秘めて、ゆっくりと前へと歩みでるのだった。

Monopolize(仮)

ご無沙汰しております。

生存確認がてら、リハビリがてらの試し書きで何品か冒頭を書いたので、張り付けておきます。
ヤンデレぽい品をと思ったらサイコホラーぽくなってしまった品です(苦笑)。

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 遮光カーテンの隙間から射し込む朝日で彼女はパチリと瞼あけた。
 フカフカの羽毛布団から伸びた華奢な指先が目覚まし時計に触れる。アラームがキッチリ60秒前に解除されていた。
 ゆっくりと上体を起こした彼女は正面の壁に向かってニッコリと微笑む。そこには写真が貼っており、就寝前後に挨拶をするのが習慣になっているのだった。
 フローリングの床へと足を下ろすと、ゆっくりと立ち上がる。確認するようにダブダブのパジャマに包まれた四肢を伸ばして、指を一本一本動かしていく。
 それらに満足すると寝室をでで、朝食の用意の為にキッチンへと向かう。
 途中、散らかしたままのリビングの光景に目を細めるも、お気に入りのエプロンを身につけてると調理にとりかかる。
 冷蔵庫からタマゴを取り出し、昨夜のうちに仕込んでおいた食材とともにボールで混ぜ合わせる。
 平行してオーブンへとバケットを入れて焼き始めると、バターを引いたフライパンにボールの中身を流し入れて菜箸でかき混ぜていった。
 徐々に熱を通し、程よく半熟になったのをフライパンを傾けて巻いていくと手早く完成したオムレツをお皿に移した。
 その一連の作業は熟練の料理人も真っ青の
無駄のない動きであったが、どこか精密機械が作業している印象を受けた。そう感じさせるのは少女が無表情に淡々と調理しているのが原因だった。
 焼き上がった熱々のバケットにマーガリンをたっぷり塗りつけると、それらをリビングへと運んでいくと、そこではじめて少女の顔に感情が浮かんだ。
 リビングのテーブルに座る人影に、年相応の可愛らしい笑みを浮かべるのだった。

「おはよう、昨夜はよく眠れた? うふ、アタシの方はちょっと興奮しすぎてなかなか寝付けなかったわ」

 自分でも頬が朱に染まっているのが熱をもっていくのでわかったらしく、恥ずかしそうに両手で顔を覆ってみせる。
 それでも相手の反応が見たいのだろう。指の合間から恐る恐る覗き見てしまうのだった。
 次の瞬間にはホッとしたかと思うと、込み上げる嬉しさに瞳を潤ませる。

「ふふ、嬉しい」

 ホロリと溢れた涙が火照った頬を伝っていく。溢れる想いを抑えられずに、少女は相手の胸に飛び込むとその口元へと唇を重ねていく。

「あぁ、また我慢できなくなっちゃう、あぁ、うむ、うふぅン」

 黒皮に覆われた頭部を両手で抑え込むと、口元のリングから口腔へと舌を差し入れる。縮こまる相手の舌へと絡ませると濃厚ベーゼを繰り返した。

「もう、こんなに乳首を硬くしてぇ、うふふッ、反応してくれて嬉しいなぁ」

 彼女の指が黒革のスーツをなぞるように下がると、露出している素肌へと到着する。
 拘束具によって根本をキツく締め上げられた乳房は。パンパンに張ってロケットのように突き出ていた。その先端のピンク色の乳首にはキラリと冷たい光を放つリングピアスを貫いていた。
 少女の細い指がピアス同士を繋ぐチェーンを掴むと、おもむろに手元に引き寄せた。

「うッ、ぐぅぅ、ひゃ、ひゃめ、うぐ、むぐぅ」

 無惨に引き延ばしされる乳首にフェイスクラッチマスクのリングから苦悶の呻きを漏れる。
 それを再びキスで塞いだ少女は、相手の太ももにダストテープで固定されたコントロールたちのスイッチを次々と入れていった。
 途端、ゴム製のパンツの中からモーターの唸り音が響きだす。内部に施されたバイブレータが激しく振動を開始したのだ。
 クリ×リスにあてがったローターが振動し、前後の二穴を埋めるバイブレータがうねり、女体の秘部を責め立て始めた。

「うぐぅぅ」

 コルセットで絞り困れた細腰が切なげにうねり、ボリュームのある臀部が臀淫が前後に振られはじめた。
 黒革のスーツに覆われた人物を拘束している椅子がギシギシと軋んだ音をたてるものの床へはL字金具でガッチリと固定されている為、動く気配はなかった。
 椅子の脚へと繋がれた足枷も、背もたれの背後へ固定された手枷も弛む気配はなく、少女は満足そうに笑みを深めていった。

「もぅ、我慢できないんだからぁ、せっかくの料理が冷めちゃうけど、あとで温めなおして食べさせてあげるからね」

 全頭マスクに覆われた頭部を愛しげに撫でるとアイマスクを外す。露出した目は恐怖で見開かれていた。溢れだす涙で濡れた瞳には狂気にとりつかれた少女の姿が映っていた。
 

牢烙隷嬢3

【3】

 その後も、何度も何度も彼に犯され続けて、子宮だけでなく胃の中にも大量の精液を注ぎ込まれた。ようやく彼が離れた時には、私の意識は朦朧として、焦点の合わない目で天井を見上げていた。
 大きく開いたままのクレパスから、ゴボリと溢れでた大量の精液がシーツを汚した。その光景も、男たちによってカメラに納められていたのだけど、そんな状態の私に気付けるわけもなかった。

「さて、待たせたな」

 彼の許しで、待ちわびていた他のメンバーたちも私に襲いかかってきた。休む間もなく再び性器を穢され、怒張を咥えさせられ、同時に複数の相手もさせられ続けた。一晩中、悶え泣き叫ばされたのだけど、クスリを追加されるたびに記憶の欠落が激しくなっていった。
 だから、次の日の夕方に解放された後、どうやって自宅のマンションに帰宅したのかも覚えてはいなかった。



 しつこく鳴り続ける呼び鈴の音で、私は目を覚ました。
 びっしょりと汗で濡れたパジャマの様子に、昨夜も悪夢にうなされていたのだと気がついた。
 あれから数日が経過していたのだけど、いまだに軋む身体の痛みと肌に残る朱の縄痕を見ると、先日の事が悪夢でなく現実に起こった事だと思い知らされ、深い悲しみで胸が押し潰されそうになっていた。

「うぅ……」

 今は、とても大学に行ける状態でなく、誰にも相談できぬままに自宅マンションに引き籠って日々を過ごしていた。
 だけど、それがまだ終わっていない事なのだと、私は思い知らされることになった。

「……なん……で……」

 インターフォンのモニターに映る先輩たちの姿に、私は言葉を失った。

「どうしてここが……なにをしに……あぁ、どうすれば……」

 様々な疑問が沸き起こり、混乱をきたすのだけど、冷静になろうにも焦るばかりで考えがまとまらない。
 そうしている間にも、モニターのむこうでは先輩たちが苛立ちはじめているのがわかった。

『おらぁ、いるんだろう? さっさと扉を開けろよなぁ。さもないと、これがどうなっても知らねぇぞ』

 カメラの前に差し出されたスマートフォン、その画面に映っていたのは、縛られて男たちに犯されている私の姿だった。
 後手に縛られた私がベッドに横たわった男の上に股がって、脇に立つ男の股間へと顔を埋めているのだけど、いずれも私の中へと出し入れを繰り返す男性性器の姿がクッキリと確認する事が出来た。

『ムービーもシッカリ撮って編集済みだぜ。見せてやるから、早くこの扉を開けやがれッ』

 セキュリティ万全のこのマンションに入るには、暗証番号を入力するか内部からロックを外すかして一階の自動扉を開けるしかない。
 それは他の住人も同様で、今にも騒ぎだしかねない彼らの様子に私は観念してロックを解除した。
 意気揚々とマンションへと入っていく彼らなのだけど、もっと恐ろしい事は、彼らが自分で玄関の鍵をあけて室内に入ってきたことだった。

「ど、どうやって……」
「あぁ、この前の時に合鍵を作らせてもらったぜ」

 男のひとりが手に持った電子キーを振って見せると私は絶望に追いやられた。すぐさま1階入り口の暗証番号も喋らされ、私の安息の場所はなくなってしまった。

「本当にお嬢様だったんだなぁ、なかなかイイ部屋で気に入ったぜッ」

 メンバーのひとりが、リビングにある大型液晶テレビに持ってきたカメラを繋いでいる間、室内を物色していた彼は、そう言って担いできたボストンバックから縄の束を取り出した。

「い、いや……縛られるのは、もぅ嫌なの……」
「チッ、ちょっと身体を休める時間を与えてやればこれだよ。やっぱ徹底的に調教しないとダメなようだなぁ」

 嗜虐の笑みを浮かべた彼が、ドス黒く染まった麻縄を扱きながら迫ってくる。
 それを見ただけで私の脚は勝手に震えだし、抵抗しようという意志が削がれていく。

「て、抵抗のしませんから……お願いだから……」

 恐怖で顔を青ざめながら、弱々しく首を振って後ずさりする。その背後からいつの間にか回り込んでいた男が羽交い締めしてきた。反射的に身体が動き、鍛錬をつんだ動作で相手の腕を振り払うと、逆に腕を掴んで押さえ込んでいた。

「いててッ、この阿女ぁッ」
「あッ、ちが……」

 我に返って慌てて掴んでいた腕を離した。だけど、次の瞬間には頬に衝撃が走って、派手に吹き飛ばされていた。
 ソファに倒れこんだ私の髪を掴み上げ、彼は苛立った様子で再び手を振り上げた。

――パァン……パァン……

 何度も何度も頬に平手が舞い、その衝撃で視界が白く染まる。でも、その痛みよりも、頬を叩かれたことがショックだった。両親にも叩かれた経験のなかった私は茫然としてしまっていた。
 大人しくなった私から、男たちは乱暴に服を剥ぎ取ると、腕を背後へと捻りあげて縛りあげていった。。

「あぁ……いやぁぁ……」

 手首に巻き付くザラリとした感触に私は鳥肌を立て、悲鳴をあげた。その感触は先日の凌辱の記憶をフラッシュバックのように鮮明に呼び覚まし、私の身体から抵抗する気力を完全に奪っていった。

「へッ、縄の味もすぐに覚えこませて、縛られるだけで濡れる牝奴隷に調教してやるからな」

 そんな恐ろしい事を言いながら彼は背後に組まされた私の手首を縛ると、縄尻を二の腕へと回して乳房の上下を渡し、次々と身体に麻縄を巻き付けていく。
 徐々に自由が奪われることによる恐怖で短い悲鳴をあげる私に、男たちは顔を見合わせて嗜虐の笑みを浮かべあった。
 そうして上半身を縛られた私は首に朱色の首輪を嵌められ、繋げられたリードをひかれてリビングへと連れていかれた。

「おら、こっちこいッ」

 服を着た男たちに囲まれてひとり全裸の私。しかも麻縄で後手に縛られ、動物のように首輪のリードをひかれて歩かされている。先日まで普通の音大生であったはずの自分が、奴隷のように扱われている現実を信じたくはなかった。

(……悪い夢なら覚めてほしい……)

 どんなに否定したくっても、これは現実だった。
 リビングへと連れてこられた私は、液晶テレビの正面にあるソファに座らされると、左右の肘掛けに脚を載せ上げた状態で括り付けられてしまった。

「あぁ、いや……」

 大股開きで秘部をさらす姿にさせられて、私は涙を浮かべて俯いた。

「おら、折角編集してきたムービーなんだ、目を逸らしやがったらタダじゃおかねえぞッ」

 顎を掴まれて、画面の方へと向けさせられると、そこに複数の男たちに代わる代わる犯されている自分の姿があった。

「よく撮れてるだろう? クスリを塗られるたびに発情した牝犬みたいに腰振って見ものだぜ?」

 愉しそうに語る彼の解説を聞かせられながら、濡れ光る男性性器が自分の中から出し入りする光景を見るのはつらかった。なにより、その言葉通りに、次第に快楽に溺れていく自分の姿に、胸が張り裂けそうだった。

「さて、自分がどんな牝なのか自覚したところで、調教してやるか」

 男たちが背後でゴソゴソと何かを漁る気配がしたかと思うと、彼は手渡された器具のスイッチを入れた。

――ヴヴゥ……

 低い振動音と共に先端を震わせるそれは、ハンディーマッサージ機だった。それが私の股間へと押し付けられた途端、目が眩むほどの衝撃が脳を直撃した。

「ひぎぃぃぃッ!!」

 あまりの刺激の強さに、拘束された身体が痙攣したかのように激しく暴れる。だけど、麻縄でしっかり拘束された私の身体は動くことができずに、ギシギシと軋む音を立てただけだった。
 唯一自由に動かせる頭だけが左右に振られ、乱れた髪が頬に張り付いた。

「い、いやぁぁッ、と、とめて……」

 絶叫しながら、彼に必死に許しを求めた。でも私の哀願は聞き入られれるどころが押し付けられる器具の数は増やされて、両乳房にも振動するハンディーマッサージ機の先端が押し付けられた。

「ひぃッ、ゆ、ゆるしてぇッ」
「ほら、遠慮するなって」
「ははは、ガクガク震えて、面白れぇなッ」
「涎を垂らして、無様だなぁ」
「おうおう、激しいねぇ。なら俺はこいつで楽しませてもらうぜ」

 目の前に蹲った男が手にしていたのは男性性器を模したバイブレーター。それも人並み外れた大きさのものだったのだけど、既に激しく濡れていた私のクレパスはさしたる抵抗もみせずにそれを受け入れていった。

「オラオラ、まずは一回派手にイカせてやるよッ」
「あぁン、だ、だめぇぇ、耐えられないッ」
「なら、イク時は、ちゃんと言えよなッ」

 敏感な箇所を責め立てる激しい刺激、とくに敏感なクリ×リスをバイブレーターとハンディーマッサージ機で表裏から挟まれての責めは強烈だった。

「イ、イクぅ、イキますぅぅッ」

 あっけなく昇りつめさせられた私は、股間から透明な液を吹き出しながら絶頂をむかえた。

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中途半端ですが、ストック分は以上となります。

プロフィール

久遠 真人

Author:久遠 真人
 ようこそ、いらっしゃいました。

 ここは久遠 真人が主催するSM小説サイト『HEAVEN'S DOOR』の雑記帳的な位置づけのブログです。

 お戻りになる際は、右の【リンク】『HEAVEN’S DOOR』をクリックして下さい。

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